シュタイナー1親向け講座のレポートシュタイナー教育を知っていますか。お受験とかではありません。むしろ全く逆。 ドイツのシュタイナーという人が始め、今では世界全体に広まっています。 その神髄は、「子どもを、小さな大人にしない」。 その年齢に合った育ちを促していくもの。 ついつい、私も大人の理論で、これはいけないこと、これは・・・と言ってしまいがちです。 だけど、子どもの感性では、言葉は大人と同じようには頭に入っていかないようなのです。 体とかリズムとか音感とか感覚とか、いろんなもので受け取る子どもたちに、もっとそういった育ちを大切にしていく。 東京の国立に、自主運営の学校があります。 そこのW先生はシュタイナーをベースに、長年の経験を加え、オリジナルの教授法を展開されています。 ふだんはその学校に通えないけれど、先生のクラスを一度でも体験すると魅了されますよ~! そのW先生に、時々渋谷で講座を持っていただいています。 その中で「親向け講座」のレポートをシェアしますね。 ~~~~~~~*~~~~~*~~~~~~*~~~~~~~ おウチで、1日5分でも思い出してできること。 大きなベースの中へ、ポトッと落とすと広がる何か。 肝心なのは、子どもにどういう風になってもらいたいか。 シュタイナーは「教育芸術」というんですけれど、 「芸術」とは、 「何か目に見えないものが、この地上の素材を通して生まれ出て、感動を呼ぶもの」。 本当の自分と言われる自我が育つのは21歳くらいから。 14歳~ 感情の時期 7歳~ 気(エーテル)の時期→クセ、習慣、リズムや繰り返しが好き 0歳~ 肉体を育てる時期 * * * * * * いま、みなさんのお子さんは、「7歳~ 気(エーテル)の時期」。 ・家庭の中のやる仕事で、何でもいいから、マイスターになろう。 ・エーテルが好きなのは、繰り返し。 簡単なことでいいから、定期的に繰り返す。 毎年夏に同じ民宿へ行くとか、元旦に新しい下着をおろすとか。 ・芸事-粘り強くなる。あれこれでなく、これだと思ったものを続ける。 精神(スピリット) 心(ソウル) 体(ボディ) 心の栄養・・・キレイなもの、いい気持ち。 ・家庭環境を整える。いらないものは捨てる。匂いを大切にする。 ・創造力がないと遊べないオモチャを。 シュタイナーでは12感覚器官・・・・無意識、見えないものを見ること。 視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚(五感)、 生命感覚、運動感覚、均衡感覚、言語感覚、思考感覚、熱感覚、自我感覚 心豊かな人・・何かとつながっていて、大きな窓が開いている。 つながっているものは、力をもってくる。 魂の中身が広がる。 そこにいるだけで満たされる。家庭がそういう宇宙になれば。 あたたかな思いやり。おおらかな、静かな心。 それらが流れている、静かな宇宙。 気功のボールを大きくしていく。 スピリットの栄養をとる ・理想をイメージする。 ・豊かなものがワーッと満ちあふれる時がある。それを味わう。 ・1日5分、1節とか1ページずつを、毎日続ける。 1滴ずつの繰り返しが力になる。寝ている間にパン種が心の中で育つように。 ・一日の終わりに、子どもの様子を感情を入れずに思い返してみる。 ただいまの顔や表情、なにげない言葉、を映像で思い返す。 その子が生まれる前に霊界で受けてきた教育の続きをやるつもりで。 お星さまや、自然や、目に見えない善意・・ いかにそういうものを呼び込むか。 いつでも応援してもらえるように。仲良くなる。 目に見えない力が自分を支えてくれていることを意識して大切にする。 そういうものが流れこんでくる。 ↓ 「イメージの中に光が射し込んでくる」 ただ眠る、ただ食べるじゃなくて。まわりとつながるキッカケ。 食べる・・「全ての命をいただきます」 眠る・・・体を休めるだけじゃなく、深い部分で生まれ変わっていく。 * * * * * * この時期の勉強について ●英語 まず、日本語を根付かせることが大切。 ●国語 ・事実をありのままに書く練習を。(包丁の使い方のようなもの。基本) ・感想文、空想は、中学生以降で。 あまり小さいうちから自分を出させてしまうと、自分らしさが育たない。 ・いろんな名文を。質のいいものを、体に入れる。 ・親が文法的にしゃべる。 ・詩を唱える。リズミカルでイントネーションのいいもの。 ●算数 ・数は運動感覚。できるだけ体を使って覚える。 ヒザをポン、拍手、で123・・と数えていったり。 ・1~10までだけじゃなく、~20まで。20~1へも。 ・九九のように、詩のように覚える。 ・ストーリーで。例)こびとの話シリーズ。 その他 ・テレビをつけない。→沈黙を大切にできる。自分を見つめられる。 ・線を引く。線を引いたら、守る。 ・頭の満足と、心の満足を。 ---------------------------------- W先生へのご質問、ご感想、ありましたら、 お気軽にmomose@eqg.orgまでお寄せください。 |